秘密証書遺言

遺言の方法にはいくつかありますが、そのほとんどが「自筆証書遺言」か「公正証書遺言」です。その他に「秘密証書遺言」というのもあります
この秘密証書遺言というのは、公証人に遺言の「存在」だけを証明して貰う遺言です。ざっくり言うと、「予め遺言内容を記した書面が入っている封書」を用意しておき、遺言者が公証人に「この封書には遺言が入っています」と述べてそれを証明してもらうのです。そのため、公証人に対して遺言の中身について話す必要がありません。

収骨しないという選択

ご本人は、親しい親族などがいない方だったので、遺言の内容を決める打ち合わせの際、通夜・葬儀はしなくて良い(直葬にする)、遺骨は火葬場で拾わなくて良い(収骨しない)、という要望を話されました。

「財産を全て任せる」の遺言は包括遺贈とされた事例

自筆証書遺言書には、「私が亡くなったら財産については私の世話をしてくれた長女に全てまかせます よろしくお願いします」と書き残されていました。その後、この最後の遺言が、単に、長女に遺産分割手続きを中心となって行うよう委ねる趣旨にすぎないか、それとも、長女に遺産を全て包括して遺贈するという趣旨なのかが、裁判で争われました。